技術系先輩社員

永野 宏司

生産技術部
九州大学大学院工学府 物質プロセス工学専攻 修士了
2013年入社

自分の能力を試せるフィールドを求めて入社。プロセス設計の第一人者を目指して。

製造ラインの自社設計7割。
入社早々、『少数精鋭』を実感する。

「入社早々、できるもできないもとにかくやってみろと。テーマは、PVD製法の改良。原理は熱と蒸発ですが、目標値や機械の耐性などをきちんと考えたうえで装置を設計し、導入を目指すんです。非常に大きな仕事で、1年目の終わりから半年間ぐらいはこれにかかりきりでした。しかも、新人なのに担当は私たった1人。さっそく『少数精鋭』を実践させられました(笑)」

当社の機械設備はほぼ自社設計で、これがライン全体の7割を超える。担当者は、まずコンセプトを立てて設計し、図面に落とし込んでからメーカーに発注。出来上がってきた機械を組み立て、設計通りに動くかどうかを確認し、実際の工程で使ってみて、もともとの目標値と比較検証する。ゼロの状態から完成まで担当するため、かなりの能力が必要な仕事と言えるだろう。

仕事を任せてもらえる会社で実力を試したい。
その思いが、生産量の拡大に貢献する機械を生み出した。

大学時代は化学工学を専攻し、物質の化学反応や移動現象を制御しながらモノを作り出すことを学んだ。昭栄化学工業に決めたのは、自分が活躍できる場があるに違いないと考えたから。早いうちから仕事を任せてもらえる企業で実力を試したいという思いも、人一倍強かった。

「今のテーマは、少量生産しかできない装置を効率化して生産量を拡大することと、既存設備を改善すること。ただ、私たちが扱うのは何十人もの人間が交代で管理する大きな製造ライン。すべての要素を考慮したうえで、間違いないものを生産できるようにしなければなりません。」

学生時代に身につけていた知識だけでは、不十分だった。ただ、勉強を通し、課題を発見して解決していく力を養うことができていたので、それが大きく役立ったという。

24時間体制のラインに対応できるよう、
立ち上げも修正もできる限り迅速に。

「最初の仕事は、今思えば任せても大丈夫だろうと思われていたんでしょうが、当時はいっぱいいっぱいでした。一番つらかったのはスケジュール管理でしたね。ラインは24時間体制ですから、トラブルがあれば朝4時に電話がくることも。しかもトラブルの内容や対応方法は日々変わるんです。」

既存設備の一部だけを新規に立ち上げるケースも多く、これがうまく行かないと生産ライン全体に影響する。製造は続けながら不具合を見つけ出し、次の日には修正して装置を作り替えなければならない。まさに目が回るような忙しさだ。

現場での経験を生かして生産の安定に貢献。
その分野の第一人者を目指してさらに未来へ。

装置や設備をよりよくするために彼が申請した予算は、この2年で数億円にのぼる。作るモノが機械だけに、その投資の成果は目で見て確認することができる。今、会社の製造ラインには永野が設計に携わった装置がずらりと並んでいる。

「今は生産部に所属しています。設備の設計だけでなく、生産計画をいかに達成するか、人繰りや作業の優先順位はどうするかといったことも考えるようになりました。以前は自分のテーマを自分の裁量で動かす時間もありましたが、今は全体を見る立場なのでそうもいきません。けれど、目指す姿はしっかりとあります。プロセス分野の第一人者。その姿を目標に、今後も新しい課題に取り組んでいきます。」

この11月には生産部から古巣の生産技術部へ異動。生産現場での経験を生かし、より効率的な製造設備の開発が期待されている。

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