技術系先輩社員

倉橋 昌幸

技術部
京都大学大学院 理学研究科 化学専攻 修士了
2012年入社

会社で一番外を飛び回る技術者になりたい。
そして、新たな分野を開拓したい。

コンマ1桁の発電効率を争う世界で
先進的な研究に情熱を捧げる。

担当する「銀ペースト」は、太陽電池受光面側の配線部分に使用され、発生した電子を集電する電極として使われる。電極はシリコン基板上に銀ペーストをスクリーン印刷、焼成し形成する。目下の課題は発電効率の向上。彼は入社以来、この分野に一生懸命取り組んできた。

「最大の目標は発電効率。20%が20.1%に、ほんの少し上がるだけで注目を浴びる世界なんです。理論的にはシリコンなら28%まで可能と言われていますが、実際は世界最高値でも26.6%ぐらい。本当に至難の業なんです。」

彼が所属するのは、貴金属ペーストの開発を担当するグループで、それぞれの技術者が個々のテーマを持っている。その中で彼は入社1年目から、シリコン太陽電池用の銀ペーストを担当している。

『太陽電池の勉強をして来い』。
入社2か月目から重要な研究を任された。

「入社2か月目には、再生エネルギーを研究する専門機関へ行くことになりました。『この分野は社内に知識のある人がいないから、お前が磨いてこい』と言われまして。最初はとにかく修行期間で、会社と研究所を行ったり来たりしててんやわんやでした。」

学生時代から「材料」、特に無機物に興味があり、そうした素材を作製・評価することに惹かれていたという彼。就職にあたっては、この会社なら大手メーカーと違って意思決定までのプロセスが短く素早く行動でき、自分の取り組みがすぐ結果につながるだろうと考えてここに決めたという。

「実際に入ってみたらその通りでした。最初から重要なテーマを任せてもらえましたし、技術・開発部門の役員と直接、相談やディスカッションもできる。上層部に提案して『やってみれば』と言われたらすぐ行動に移せる。本当に入社してよかったと思います。」

強い思いで、発電効率の大幅な引き上げに成功。
1年で業界水準の発電効率を実現。

太陽電池用銀ペーストは銀粉やガラスが原料として用いられる。倉橋は、発電効率を向上させるためにペーストの配合のみならず、その原料となる銀粉やガラスそのものにも着目、いくつものサンプルを製造し、日々研究を行っていた。
彼が中心となって仕事に取り組むようになって1年、発電効率を業界平均水準まで大幅に引き上げることに成功した。

「色々と条件を変えて実験を行っていたのですが、どうしてもブレークスルーができませんでした。ある時、それまでいじったことのないパラメーターに着目し、そこをガラッと変えたんです。それまで失敗が続いていましたが、その瞬間に特性が劇的に変化して。やった!結果が出た!と感じた瞬間でした。」

この成功を支えたのは、「この太陽電池を何とか売りたい」という熱意だったという。

「会社で一番外を飛び回る男」になりたい。
これまでの経験を活かし、新たな課題に挑戦。

当社の創業者訓にはこんな言葉がある。「自分にできないことを、会社としてできないことにしてはいけない。」「知らないことは聞いて回るということ。」
倉橋は入社早々からこれを実践していた。
「太陽電池を開発する過程では、専門の研究機関やお客様、大学の研究室など、情報収集のために積極的に外に出る機会がたくさんありました。それによって、私自身の知見や発想を広げることができたんだと思います。より独創的な技術者であるためにも、会社で一番外を飛び回る男でありたいと思っています。」

当社の技術者は経験や能力に応じて、複数のテーマに関わる。倉橋も入社以来取り組んできた太陽電池以外に、新たなテーマに着手し始めた。

「私は太陽電池にどっぷり浸かっていましたが、今は次の課題にも取り組んでいます。次々に課題を与えられるのは、私にとってはとてもうれしいこと。太陽電池で学んだことを新たな課題に活かせたらと思っています。」

課題をどう解決するか、何を実現するか、その先にどんなことが起こるのか。それを考えるとワクワクすると語る彼。研究の成功を糧にして、さらに次の目標達成を目指す。

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