技術系先輩社員

栗山 明子

技術部
有明工業高等専門学校専攻科 応用物質工学専攻卒
2010年入社

化学への愛と恩師の言葉で入社を決め、革新的な検査技術を生み出すことに成功。

「自分に何ができるのか」を考えて
化学しかないと入社を決意。

有明高専専攻科を卒業後、九州大学大学院に進学。しかし「早く働いてお金が欲しかった」ため、半年も経たずに中退する。その後、スポーツ療法士や調理の学校見学にも行ったが、「自分に何ができるのか」を考えたとき、やはり化学しかないと気づいたという。それを生かすなら、ルーチン作業ではなく自分で考えて取り組める仕事がしたい──そこで、信頼する恩師に相談をする。

「そうしたら『お前みたいな男勝りな人材を欲しがっているところがある』と言われて、ここを紹介されたんです。振り返ると、私は授業を選択するときも講義の内容より先生で選んでいました。決めるときはいつも『人』が基準だったので、尊敬する先生にそう言われて入社を決意したんです。」

配属された部署は主力商品のニッケル粉末の開発を担当。入社後3年間は製品検査業務に携わってきたが、新しい開発品だったため顧客の要望も多く、自分の分析や評価を反映できる点が楽しかった。こうした経験を通して、やがて彼女は、品質を的確に評価できる「まったく新しい検査」方法を提案できないかと考え始める。

夢に出るほど考え続けて目標を達成。
生産現場に導入されたことが大きな喜びに。

頭にあったのは検査技術の改善だった。粉末の品質特性の中に「粗粒」という項目があり、「粗粒」が少ないほど特性が良い。しかし、粉末はますます微小化し検出が困難になってきており、当時の検査方法では、これに対応しきれなくなっていた。そこで、栗山は新しい検査技術を確立しようと考えたのだ。

「難しかったですね。2〜3か月は夢にも出てくるほど考え続けたのに、何と結果はすべてボツ。ショックでしたがどうにか立ち直り、あきらめずに取り組み続けたら道筋が見えてきたんです。半年後にはその検査技術を確立し、さまざまな粒子に使えるよう標準化も達成しました。」

ついに実現すると、技術担当役員の指示で、研究成果は即座に現場に導入された。大きな喜びを感じたこの瞬間のことは、今も強く心に残っているという。

研究だけ、検査だけと自分を型にはめたくない。
ほめられることがやりがいにつながる。

これまでは指示をもらってから考えていたが、今回の改善に関しては自主的に進め、大きな誇りや自信になったという。

「私、面倒くさいこと大好きなんです(笑)何百種類もの中から共通の傾向を持つものを探したり、ほかの人の分析方法まで一緒に考えたり。原理やスキルも大切ですが、やはりモノ作りは多面的な考え方が大事。研究だけ、検査だけ、生産だけと、自分で自分を枠にはめてしまってはダメなんだと思います。」

周囲にほめられることがやりがいにつながっていると笑う彼女。今では検査だけでなく、粉末試作も任せられるようになった。

任されたら何としてでもやり遂げる。
根性あるリケジョを待っています(笑)

「担当した粉末は自分の子どもみたい。材料の仕込みから実験、分析、検査まで任せてもらえるので、お客様が求めるスペックや特性の違いを考慮しながら原料を変えたりと工夫しています。」

顧客の要望も、それに応えるための技術も、常に改善と進化が続く。一人ひとりのレベルアップはもちろん、スタッフ同士の連携も重要な課題だ。

「自分では、任されたら何としてでもやり遂げる性格だと思っています。根性だけはあるので、一緒に働きたいのはやはり根性がある人。細かな点にも気づけるからか、化学系の職場には女性も多いんですよ。リケジョの皆さんには、『うちの会社なら何でもできるよ』と伝えたい。私のケースを見てもわかるように、やりたいと言えば何でも挑戦させてもらえますよ。」
やりたいことに挑戦し、最後までやりきる。そんな力のある理系女子が、社にイノベーションを起こしている。

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